世界各国の「猫の日」と「黒猫の日」設立の歴史

1. 猫の歴史と「世界猫の日」

猫は4本の足、尾、爪を持つ肉食性の小さな毛皮を覆った哺乳類です。かつてはアフリカの山猫に由来し、害虫を捕まえていたにもかかわらず、人間は古代からペットとして飼いならしてきました。猫に関する最初の歴史的記録は、古代エジプト文明の文化から見て取れます。当時、猫を神として崇拝し、配慮していました。「マフデット」は最初に知られている猫の神であり、第一王朝時代にヘビ、サソリ、悪に対する保護者とみなされていたので、エジプト人とにとって、猫は単なる神ではなく、守護者でもありました。

エジプト王朝が崩壊した後、猫は世界中で人気を博しました。ギリシャ人とローマ人は猫を害虫駆除として飼い、ヨーロッパ東部では裕福な人々が猫を所有していました。しかし、中世、ヨーロッパでは、猫は迷信と結びつくようになり、1248年の黒死病の間に病気を運ぶと疑われ、このことで当時多くの猫が殺された理由であり、1600年代になって初めて猫の評判が回復し始めたと伝えられます。

アメリカでは、猫は害虫や病気を最小限に抑えるために植民地化船の貨物内で飼われ、その後、猫は上陸して繁栄を極めました。今日では、猫は現代社会のどこにでも現れるポップアイコンのようなものになりました。猫は、現在、世界に約5億匹います。

2002年には、動物愛護団体の国際動物福祉基金が８月８日を「世界猫の日」に決めたおかげで、猫は自身の休日を持つようになりました。

2. 諸外国の猫の日は？

8月8日の「世界猫の日」以外にも、世界各国には以下のような猫の日があります。

・2月17日：イタリア、ブラジル、ポーランド、トルコ
・3月1日：ロシア
・4月4日：台湾
・6月4日：アメリカ（ネコをハグする日）
・10月29日：アメリカ（ネコの日）

もちろん、この他にもさまざまな猫の日が世界中にはあります。特に、黒猫の記念日は有名なので、下記でもう少し記述しておきます。

3. 黒猫の迷信

多くの人が黒猫が「不運」と関係していると思っています。歴史的背景や文化の多くは、黒猫が実際には「肯定的なこと」と関係していることに気づくでしょう。現代では、彼らが不運をもたらすというこの神話は行き詰まっており、この神話を払拭し、黒猫の素晴らしさを理解することはとても重要です。

黒猫は忠実な仲間であり、近年びポップカルチャーでよく見られています。セーラームーンに登場する漫画の黒猫のルナと、サブリナ（米国のアニメ）の黒猫のセーラム、また、魔女の宅急便の黒猫のジジはとても有名です。黒猫は素晴らしく個性がとても強いので、否定的な黒猫のイメージでなく、黒猫の良いところを、ここでは宣伝することにします。

黒猫に関しては多くの神話や迷信があり、多くは肯定的なものであることを言及しておきます。たとえば、船乗りの伝承では、船に黒い子猫を乗せると、海と風の両方が落ち着くと言われ、船猫にするという習慣がありました。イギリスでは、黒猫があなたのホテルまたは旅館を訪れた場合、より多くの常連客を連れてくるので、黒猫は歓迎されるそうです。イギリスには他にも黒猫に関する迷信がいくつかあります。たとえば、黒猫が目の前を歩くと、あなたの悩みを抱えていると言われています。また、ずんぐりした黒猫は素晴らしい結婚の魅力であると信じられています。

スコットランドでは、ポーチに黒い子猫を置くと、前向きな出来事が起こり、不幸が和らぐと信じられています。アメリカの誕生時には、黒猫の骨には魔法の力が宿っていると信じ幸運のお守りとしていました。それは力と幸運を引き付けました。

このように黒猫は非常に象徴的です。彼らは「不運」に関係しているのではなく、実際には「不運のようなものはない」ことを象徴しています。

4. 黒猫の日

10月27日の「国際黒猫の日」(National Black Cat Day)は、美しい黒猫を祝うために、2011年にCats Protectionにより設立されました。このキャンペーンが最初に開始されたとき、他の色の猫と比較し、身寄りのない黒猫の飼い主を見つけるのに平均1週間ほど長く時間がかかりました。このため、キャンペーンは黒猫を祝い、他の猫と同じくらい多くの愛を注目に値する黒く美しいペットを宣伝する助けとなりました。